新年あけましておめでとうございます!皆さん、たくさんの回答ありがとうございました!
2024/1/1 0:51時点でのべ14人の方から回答いただきました!ありがとうございました!
多くの作品を皆様挙げて頂きまして、熱烈なコメントをされている作品もあれば、作品名だけですが何度も名前が上がった作品もいっぱいありました。
一応、これで回答は締め切りなのですが、……~The LAST~と、いうことで、いざ見たらなんでこの作品が挙げられてないんだ!この作品に自分もコメントを残したかった!となることもあるかと思います。そこで、1/7まで追加の回答をこちら【https://forms.gle/3N4GMc9VE6sSJFMa6 】で受け付けます。なお、追加で頂いた分は赤色で追加させていただきます。
この下に載せます結果を見て、あの作品を誰も挙げなかったの!?というのがありましたら、ぜひぜひ滑り込んでください。二度寝して待っています。
※作者名敬称略
連載作品
快晴
Everyone wept for Mary
マッシュモンはシャカモンをころせる。キノコをキメているとしか思えない発想を起点に生まれたのは「迷路」に潜む最低野郎達ときたないメアリー・スーの悪趣味な物語。それでもハードな展開を咀嚼すれば、きっとクセの強い香りと味の虜になる。
同作者の『デジプレ』がNEXT~サロンの移行期にあたらしい風を吹かせた作品だとするなら、この「エブメア」は、何かを終わらせる強い力を持った作品だと思いました。読み終わったときに、確かに自分の中で何かが終わって、新しく始まったのを感じられる。ドギツい描写やせりふ回しの中にそんなすがすがしさを内包させることができるのは、ひとえに作者がキャラクターを、作品を、デジモンを愛しているからなのだと思います。本当に「この作者マジでデジモン大好きだな……!?」というのがひしひし伝わってくるんですよ。構成、ハードでお茶目なせりふ回しも見事の一言です。ご一読あれ。
疑似親子を取り巻く厳しい運命と確かな繋がり!それを尻目にしたり目の当たりにしたりしながら盛大に暴れるメアリー・スー!最後の最後までサイコーに痛快な物語でした。見てるかゲイリー、みんながお前を愛しているぞ。
デジモンアクアリウム
デジモンを小世界に収めたアクアリウムを手にした人達のそれぞれの顛末を描いたオムニバス形式の作品。環境も違えば抱えている問題も違う人々に対して、店長はただ一つの同じ条件でアクアリウムを託す。――けしてアクアリウムの瓶を割ってはいけないと。
こういう世界観ってどうやったら思いつくんですかね? 雰囲気がとても素敵な作品です。
デジモンプレセデント
創作サロン黎明期から紡がれた、誰もが知る世界で爪弾きになっていた女性とパートナーが誰もが知る前例へと至る物語。彼女ら四人の主人公を始めとしたキャラクターが血の通った関わりと思惑が重なり多角的で分厚い物語になっています。あと「原典」が遺した傷跡からかなかなかの民度の世界観でぶつけられる展開はヘヴィ。
デジモン創作サロンと言えば、ということでまず連想される作品の一つ。
今年になって読み返しましたが、話数がそこまで多くなかったことに驚かされたのでした。メインの登場人物全員に各々イベントがあって、苦しみや悲しみを乗り越えていく過程がしっかり描かれていくにも関わらずこの話数でスパッと完結!
デジモンアドベンチャーというウィルス種=敵である世界観の中、おいてもヴァンデモンという種族そのものに切り込んだ作風とそんなデジモンをパートナーに持ってしまった女の子の周囲からの差別と迫害を経て、ともすれば群衆が身勝手で悪に見えても各キャラクターが奮闘していくことで少しずつでもいずれは変わっていくんだろうなとわかる心地良い読後感でした。
あと定期的に後日談書かれているのも嬉しい。まさか本編であんなだったアイツがあんな活躍を……。
魅力的なキャラクターたちの群像劇が読みたい人にオススメです!!
ブラッディ☆ロード
一話作者が「馬だからわかんないで」ぶん投げた全てを、二話からの作者様が全部拾って丁寧に組み立ててくださったデジモン競馬小説。
「人ではなくデジモンが馬を駆る意味」にまで迫っていただき、一話の人は感動に咽び泣いているとの事です。
あと、馬もかわいいけれど、騎手がありえんくらい面倒臭くてかわいいぞ! みんなで愛でよう。
難しいコトなんてわかんなくたって面白いのはわかる。
そして最後には、友に当たれ。
(二話以降マダラマゼラン一号【https://digimonsalon.wixsite.com/digimonsalon/top/dezimonchuang-zuo-saron/zabike-sositezui-hou-niha-you-nidang-tare-di-2-hua?origin=member_posts_page 】)
一話作者が雰囲気だけをぶん投げた話を二話の作者様が確固たる世界観で仕立て直してくださっています。
なぜ、天使は森にいたのか。少女は何者なのか。一話作者も知らない真実を、どうか目の当たりにしてください。
童話のような語り口で世界を酷薄に描く一話は白眉。二話での広がりもとてもいいです。ギリードゥモンってこんなカッコいいんだな。
かっかし先生
デジモン √ALTER-kuroass
組実(くみ)
*The End of Prayers*
おそらく人生で一番「ここから入れる保険があるんですか……?」と呟いた小説。読んでいると今ある命に感謝する事でしょう。
誰も悪くないのに全てが悪化していく、だけど誰もが諦めずに足掻き続けたからこそ辿り着けた結末は、本当に美しく、涙無しには見られませんでした。
完結済みですがイラストや外伝含め、作者様が定期的に供給してくださるので、まだ読んでいない人も今から一緒に祈るのです。
もう一昨年になりますが完結しましたねえ! 改めてですがお疲れ様でした。これに関しては第1話というかプロローグでいきなり祈らされてからなので感慨深い。完結してから序盤を読み返してみると、そういえば完全体になれば毒の影響シャットアウトできるという情報は割と早めに提示されてたんだよな~でもそこまでかなり時間かかったよな~みたいな感慨に耽られるのもオツなもの。
今ではすっかりカノンちゃんとベルゼブモンが作品の顔となっておりますが、初登場がかなり中盤になってからだったというのは読み返したからこその気付きでした。それはそうと登場の前フリ自体はそれより結構前にされてたというのも驚き。
登場人物で一番好きなのはウィッチモンでした。胃薬あげよう。
完結おめでとうございます!!! NEXT時代から作品を追っていた身としては感無量でございます。
ざがねくん
デジモンハッピーワーク
砂漠に突如現れたオアシスのような癒しの作品。
世界観が優しく、登場人物達も優しく、多少嫌な事があったとしても、主人公がそもそもいいデジモンなので安心して読めます。
タイトル通り働くデジモンの、心が温かくなるようなお話です。
ざだるおん
吸血鬼と私
オリテイマー野薔薇ちゃんとヴァンデモンの恋愛ドラマ
良い雰囲気を醸し出しながらも全てを回避していく野薔薇ちゃんと彼女のペースに振り回されるヴァンデモンのお話
過去にトラウマを抱えたヴァンデモンとデジモンの知識ゼロの野薔薇ちゃん
初めはギクシャクしつつもヴァンデモンに料理作ってもらったり、別の話では飲み会帰りに迎えに来てくれたりと2人の距離はやがてデジモンと人の壁を越えていくところが好きです!
終焉の旅路に祝福を
デジモンアドベンチャーのラスボス
アポカリモン救済の物語
当作品はデジアドのアポカリモンとは全く違う個体
擬人化してデジタルワールドと人間世界を繋げる架け橋の役割を担う
全てはアポカリモンを倒してくれる存在が現れる為
ピコデビモンことピコがアポカリモンの理解者
生後1ヶ月と億万歳の年の差カップルの誕生だ!
果たしてアポカリモンは救済されることができるのか!?
ラスボス救済ものというジャンルはサロンでは過疎ですが、難しいのか場面だけで一貫した長編となっていなかったりエタる作品も多いイメージのあるジャンルな中、完結まできっちり投稿されている上、とにかくアポカリモンが好きなのが伝わってくるそんな作品です。
愛を感じる素敵な作品だと思います。
人間と結婚した悪魔
少女の元に落ちてきたのは悪魔だった
後日談で「は?」ってなりました
子供!?
彼とあの子に子供が!?
どうか幸せになってください!
サノカタミミコ
プロジェクト・トリフネ
ミカモンのキャラがめちゃくちゃ好きです。オリデジのイラストも美麗……
ジャガモニウス三世
デジタルワールドに勇者として召喚されたらパートナーがバーガモンだった
悔しいほどにギャグセンスが秀逸してて、本当にハンカチを噛み千切る程に面白かったです。
まずパートナーがバーガモンの時点で面白くない訳がない。
進化してるはずなのに、感覚的に退化していく感じがハッキリと目に浮かぶ。
究極体で食物系は無かったような?と思い、それも含めた上で最後まで見届けたらシャカモンへ。
いや、これ、ノベコンに出すべきでしたよ。絶対に受かってた、と一読者は思いました。
それぐらい序盤のギャグセンスが面白過ぎて、きっちり最後まで見届けてしまうほどには面白かったです。
何度でも言いますが悔しいほどにハイセンスなギャグ作品でした。
雪崩れ込むようなハイテンポ&ハイテンションギャグでありながら、その実デジタルモンスターという存在と真正面から向き合っているお話です。
デジモンそれぞれの設定の扱い方もさる事ながら、要所要所が生み出す話の流れの説得力が素晴らしく、特にバーガモンの最終進化には「その手があったか!」と思わず膝を打ちました。
バーガモンが世界を救ったっていい。海パンで世界を救ったっていい。デジモンの"可能性"を感じさせてくれる傑作です。
颯爽と降臨し腹筋を粉砕した一作。な〇う系を彷彿させるタイトルと愉快なテンションの中にデジモンの小ネタを仕込んで二重に笑える愉快な話。それにしてもタゴロウって名前が絶妙過ぎる。
テンポの良いメタ要素盛り盛りのギャグ、中毒性がヤバい。
どくむし
金冠
登場人物のバックボーンからデジモンとの出会い、そこから確実に成長を始めたのがハッキリと感じ取れる心地良さに満ちた意欲作。パートナーデジモンのチョイスも王道と渋い部分を上手く突く心憎さ。続きも期待しております。
鮮明なキャラクター描写と、丁寧な展開。キャラクターに感情移入しながら読み進める楽しさを味わえます。あと個人的にパートナーズのデジモン選がドツボ。
ナクル
井ノ本日誌
ひたすらにカオス。淡々とカオス。シュールレアリズムにしてナンセンス。それでいいのかドゥフトモン。
でも実際、お客様に出す時のフルーツタルトは美味しい。それは真理。
夏P(ナッピー)
Death or Dominate
夏P様のザビケ狂気の大量投下からチョイス。百合の匂い香るエロスと血の臭いが燻るグロに覆われた絶望から上る復讐の狼煙。ただただ凄まじかった。
『With the HERO』
ここまでずっと書き続けてこられたその継続力に脱帽!
羽化石
デジモントライアングルウォー
こ気味良く軽快なテンポの文体や濃いキャラクター達に引き込まれた先に待ち構えるのは、一見明るく見えてどこか仄暗いデジタルワールド。
等身大の悩みを抱えた少年少女達の、等身大とはいかない大冒険。
サロンに投稿されているのはリメイク版ですが、大幅な加筆がなされており読み応えは抜群。
数多の登場人物達の物語がどのように交差していくのか。豊富な外伝も含めて心躍る作品です。
ギャグのベールで覆われているものの、冷静になるとかなり重めの世界観です。ヒロインの気持ちもとても重いのが実に素晴らしい作品です。摩耶野摩利をみんな好きになって欲しい。
あの『Legend of ANUBIS』と世界観を同じくする作品が、10年の時を経て遂にサロンへ上陸!これを読めばラッパーアヌビモンの事がより深く分かるかも!?
出てくるキャラクターが、みんな個性的で濃くて面白いです!!
ぬえっと参上! 電脳霊媒少女かむい
「あらゆる言語に精通するかむいちゃんのカムイパワーでブギーモンのイレズミから呪文を読み取り行使する」っていうギミックまでは考えたんですけどね……?
ギャグの高レベルな構成力が唯一無二過ぎて、その分一話でも満足感が高く故にこそ続きを書けないジレンマ。どうにか……どうにかなりませんか……?
パラ峰
聖剣転生レジェンドアームズ
作者様の圧倒的知識量を流し込むような文体で楽しめる珠玉の一品。
日常を侵食する狂気を世界観に据えつつ、芯は王道なため読後感は非常に気持ちがいい。
みんなも伝説の終わりと始まりを見届けて、主人公とヒロインの旅立ちを見送ろう。
読みやすくユーモアのある文章でありながら、キャラクターも魅力的。さらにデジモンとクトゥルフの組み合わせなんて……面白くないわけがない!!!!
読んだあなたはセフィロトの樹の上から下まで走るような衝撃を受ける事でしょう。俺達は最強チームだ!!!!!
パラレル
X-Traveler
衝撃の真実回を乗り越え、佳境を迎えた今一番目が離せないデジモン小説。
バトル描写を読みたいならこの方! な作者様の畳み掛けるようでいて緻密な戦闘シーンを様々なシチュエーションで楽しめるのはもちろん、物語を織りなす登場人物達の関係性は、敵味方問わず心を掴んだり抉ったりする事間違い無し。
一緒に彼らの"未来"を追うなら、今。
荒廃した世界で願いを掲げて、契約したモンスターとともに戦いに挑むトラベラー達。人当たりよく義理堅い主人公が契約したのは今の彼を作り上げた恩義の相手と酷似していた。――最新話にて、主人公は自らに根付いた価値観に潜む矮小な本心を掘り返す。
連載期間もなかなか長期に渡って来た感がありますが、ここに来て最高に盛り上がって参りましたぁ! 主人公が脱落(リタイア)してどうなってしまうのかと思ったのも今は昔、超燃え展開と共に再接続・再契約(リペアリング)を経ての再始動(リスタート)。おおよその真実も明かされた気はしますので、いざ最高潮(クライマックス)へ!!
ハードなバトルロイヤル、明かされた真実、過去との対決を経て、物語は新章に。底の見えない新キャラクターや、既存キャラクターたちの印象がひっくり返る感覚は長期連載ならでは。わくわくしながら読み進めています。
いよいよ物語の真相が明らかになり、更に更に面白くなって参りました!デジモンが人を喰う世界、人がデジモン同士を戦わせる世界、この世界が何故生まれてしまったのか、そして主人公はこの事実にどう向き合うのか見逃せない!
へりこにあん
Threads of D
デジモン×都市伝説、日常と非日常を行き来する学園怪奇モノ……と思って読み進める内に、世界観の深みに囚われていく唯一無二の作品。おや? 主人公の様子が……?
デジモンのチョイスや、フィクションあるあるの魅せ方が秀逸で、それでいてちゃんと頑張りが報われるお話なので、読後感はほんのり残る苦さも含めて爽やかです。
書籍の方で購入させて頂きましたので本年読み返しました。黒木の影響のない世界……いやでもいなくなった担任が黒木って……。
都市伝説とデジモンを絡めた作品は数あれど、ドライながらどこかウェットに富んだ登場人物達のキャラクター故か、要所で合わせてくるか外してくるか読めない作風が印象的。姦姦蛇螺なんてメリーさんのアレに「オチそれかよ! そりゃないよ! アハハハハ!」とみんなと一緒に笑っていたら、そっから部長が奇襲仕掛けてきて戦慄。脅かすなや!
副部長は頼りになる男(?)ですが、表紙絵含めて「はぇー、美少女部活ものだったかな?」となったのは内緒。何故だ!!
登場デジモンからキャラの髪色まで、あらゆる箇所に仕掛けがある作品!隅々まで見逃せない!
徐々に「デジモン関係なく元からヤバい子だぞ!」と判明していく主人公・尾池ちゃんの奇行からも目が離せない!
選ばれたのはアヤタカでした
(二話以降マダラマゼラン一号版 https://digimonsalon.wixsite.com/digimonsalon/top/dezimonchuang-zuo-saron/zabike-xuan-baretanohaayatakadesita-er-kou-mu )
何度見ても絶妙になんか答えが隠されていそうな遺書が最高すぎる。キャラクターや世界設定も広がりを感じさせるもので、1話は探偵ものの導入として純粋に完成度が高い。ザビケという企画の趣旨に沿ったとてもいい作品だと思います。
2話を書いた人は謎解きを考えるのに死ぬほど苦しんだんじゃないでしょうか。知らんけど。
あ、あと、2話を書いた人は他のひとの2話も読みたいって思ってるんじゃないでしょうか。まだまにあうよ、ほら、はやく。
二話以降が最高なので皆さん、ぜひ。ぜひぜひ読んでください。ふざけた世界観と無駄に難易度の高いダイイングメッセ―ジをここまで拾えるのは天才的だと思います。
朱雀学園物語~鳥デジモンと心はばたく恋をして~
続きを遊びたいよ……! 鳥デジモンと心はばたく恋をしたいよ……!
ドレンチェリーを残さないで
佳境をひとつ乗り越え、謎もひとつひとつ明らかになり、最高の盛り上がりを見せるデジモン小説。
メインストーリーももちろん目が離せませんが、主人公達が出会う数々の事件にもしっかりとデジモンの特徴を組み込んだトリックが仕掛けられていたり、カードゲームが始まったり、どこも見所満点です。
パロディ元を知らなくても楽しめ、知っていればニヤリとさせられる。珠玉のエンターテイメント作品です。
2024年にアニメ映画も公開された某ライダーのオマージュ要素が多く、アクションが映える探偵にしてヒーロー。ヒーローの名に託した願い。それが照らす先に明るい未来を。
いい意味で全然主人公らしくないところからスタートしたキャラクターたちが、物語を経て、バディとなり、人の心を救うために戦うヒーローになる。このアツさはまさしく日曜朝のそれだなって思います。縦軸とは別に定期的に挟まれる2話完結の単体事件エピソードもめっちゃ「それ」っぽくて大好きです。
重い話もあればバトル有り!ミステリアスな要素も有り……コミカルでもある。それこそ仮面ヒーローが好きな人は、読んでみてください!!
マダラマゼラン一号
SUMMER TIME SERVICE
ザビケからも選出させて頂きます。
企画の性質上、書かれたのは一話のみですが主人公の女子の竹を割ったような物言いが心地良く、また冒頭の母の言葉や時折示唆された過去のとある出来事など気になる要素がてんこ盛り過ぎて、是非とも作者様の手で続きを書いて頂きたい作品の一つ。ノワールと(恐らく)ブランが既に提示されていますが、不死川とは一体……ガンクゥモン? しかし名前的にはアンデッドっぽいので、作者様的にはマミーモンなのかなー。
夏の空気を切り取り、あとで回収する気のない要素をちりばめまくって、引きも最高。続きがないこと以外は完璧な一話、だったんですが……無責任にばらまかれた要素をきれいに回収してくれる2話が書かれてしまったため、隙がなくなってしまいました。なんということでしょう。読むしかねえな。
White Rabbit No.9
掠れて荒んで綻んだ世界でのボーイミーツガール。そこだけがきらきらと輝き始めた物語があまりにも美しいからこそ、徹底して際立つハードボイルド。
無知でも無力でも。誰も望まなくても。真実を追いかける主人公から、登場人物も、読者も、誰も目を離せない。
その場の空気をそっくりそのまま描写する作者様の高い技量と圧倒的な構築力に、存分に浸れる最強のデジモン小説。
人類。そこに白い兎がいるだろう。
ほら、今だぞ、追いかけるなら。
デジモンの到来による改変と混乱。世界の終わりをゆるやかに待つライブハウスで春樹が出会った少女――つばめ。カルトで育った彼女に迫る宿命を変えるため春樹は己の人生を転がり落ちるように走る。
今サロンで最も熱い作品の一つ。いや作品自体は満点の星空の下の肌寒い草原を思わせるものがあると感じていますが。
登場デジモンのチョイスは流石はマダラさんと言わんばかりのお馴染みのメンツが多いようになりますが、一方で毎回「なにぃ!?」と驚かされる展開の連続。というかナイトメアソルジャーズとメタルエンパイア、そして人間界の三つを絡めてここまで独自の世界観を構築できる時点でまず凄い。そのため逆に着地点や向かう先が読めていない部分はあるかもです。乞うご期待!
そしてこの作品でもブギーモンが大活躍している!
オサレすぎる文章に魅力的すぎるキャラクター。何食ったらこんな小説書けるんだ……
ただでさえセンスがあるマダラ様のセンスが遺憾無く発揮されています!とても見習いたい(そのセンスが欲しい)目次&用語集のページもあって情報を処理しきれない私のような人間にも優しい。安心。
なんじゃこれ! 書いてることはよく分かんないけど、書いてるやつはなんか楽しそうだな! ならええか! がはは!
近代的かつ退廃的で謎だらけな世界を徐々に紐解いていく作品!大きな世界の謎と恋人の死の謎の二つが合わさる時、何が起こってしまうんですかマダラ先生……?
アンドロモンを見ると安心感を覚える方にもおすすめです。
木乃伊は甘い珈琲がお好き
デジモン×ミステリといえば外せない一作。探偵に憧れる等身大の男子高校生とトレンチコートの似合うマミーモンのバディが、いい意味で地に足のついた舞台で、それと地続きにある非日常の闇を暴く。……それはそれとして、いろんな意味で冒頭一行目には掴まれました。
これを挙げるのはちょっと反則かも? でも挙げられるんだったら挙げずにはいられないですよ!
みなみ
こちら、五十嵐電脳探偵所
元刑事で現在は探偵事務所を営む女性とそれを補佐するシルフィーモンの愛(?)の物語。
一つ一つの事件はきっちりその話の内で解決しつつ、そこにヴァルキリモンやアヌビモン、リリスモンなど様々なデジモンの思惑が絡んできて大きな流れを作っていく。予てより短編の影響でんほおry をネタにしてきましたが、リリスモン様が出てきたことで遂にネタにできなくなってしまった感。ストレートに色欲の魔王として言うべきこととすべきことしていかれてしまった。愛の物語と言いつつ以前はあった「何故そこで愛ッ!?」みたいな思いも今では霧散。完全に一人と一体の愛の物語です、これは。
そして短編(番外編)で定期的に狂うのは何故だ!?
森乃端鰐梨
鋼鉄臥龍伝
サロン『鋼』の闘士バンザイ作品の一つ。
古代十闘士と彼らが生きた時代そのものに向き合う真摯さと、いずれ現代(アニメ・デジモンフロンティアに似た世界?)に繋がるんだろうなと散りばめられた数多の要素、そして個性的ながらも各々の考えの下に行動する十闘士達。丹念に配されたキャラクターとそれぞれの立ち位置も把握することで、実に重厚な物語として楽しめます。
人間の関わらない原初のデジタルワールドの一つの形、それでいて人間臭くも感じるデジタルモンスターの生き様に魅せられよう!
童話の武闘
「王子様が見つからなければ、自分達の中で決めれば良いじゃない」
まず、この発想が目から鱗でした。
そこから始まるサンドリモン達によるサンドリモン同士のバトロワ。
同キャラ同士の戦いは漫画では誰が誰なのかわかりづらい特性を持つので、小説ならではの発想で、とても新鮮でした。
また、どう戦い合うのかと思っていたので、設定通りに戦う個体もいれば予想していたより派手な戦い方をする個体もいたので、とても面白かったです。
連載しはじめということなので、話の展開もまだまだ序章程度だと思います。
この場をお借りして、草葉の陰で応援している声があることを知っていただければ幸いです。
湯浅桐華
Realize the Digitalworld
サロン的には比較的スタンダードな第一話のはずなのに、どうしてこうも湯浅さん的な癖を感じてしまうのか。それが……イイ!
ユキサーン
デジモンに成った人間の物語
ユキサーンさんが最も力を入れている作品、未だ物語の謎は多く残っているものの、熱い展開の繰り返しは皆さん必見です。
Zero/oneを僕達は行く
(二話以降てるジノ坊主https://digimonsalon.wixsite.com/digimonsalon/top/dezimonchuang-zuo-saron/zabike-zero-onewopu-da-haxing-ku-di-er-hua?origin=member_posts_page )
デジモンを題材にしたVRゲーム物という相性のよさしか感じない組み合わせとそれを盛り上げる迫力の戦闘描写。これにワクワクしないは嘘ですよ。
短編作品
快晴
アトリエ舟カエル号
雰囲気がとても素晴らしく、読んで損はない力作です!!
牛鬼の首
お彼岸の時期の企画に投稿された、演劇部の男女が手を組み二人だけの演目を立ち上げる青春の一幕から始まる短編。演劇という題材を活かしたギミックが最高に嵌ってこちらを侵してきそうな凄みを感じました。
短編挙げろと言われて真っ先にこれだろとなった作品。
最初の挿絵の時点でおどろおどろしい作品になるだろうことはわかりきっていたのに、途中までは淡い青春モノだと認識してしまったのである。確かギュウキモンが発表された少し後の作品だったと思いますが、その設定やモンスター自体の存在を即刻取り込んでこうした一本の作品として描き切ったのが素晴らしい。最後の一文まで完璧とはまさにこのこと、短編と呼んでいいのか迷うぐらいボリュームとインパクトの凄まじい作品でしたが、この一撃でドカンと心に衝撃(傷とも言う)を与える作品。
これぞサロンの短編と呼ぶべき! 誰かに一作だけオススメしろと言われたら迷い無くこの牛の首! なんか響きがヤバい!
快晴さん、読者を崖から突き落とすの上手ですよね。もっと突き落としてほしい。
金魚が空を泳いだ村
実はちょっとだけ手直しして文章のテンポを良く(※当社比)しました。良かったらもう一度読んでみてください。って、作者が言ってました。
セントガルゴモン助手
チェンジリング
タイトルの時点でヤバそうとは思っていましたが、ああ短く簡潔な文章でゾクッとした感覚を見せる素晴らしき手腕。
例えばアニメの主役に抜擢されたデジモンとて公式設定を全て使われるわけではないので、実際にはこうした設定があるとしたり、また人間と友達でいられる無二の存在とは別の側面の描かれたり、人間とはそもそも思考回路が違うんだぜとしめされたり、そういったアニメでは決してやれないデジモン創作の可能性を提示してくれる快作、いや怪作か……?
『Snake & Strawberry』
ふっ、おもしれー作品だフェレ。読んだことない人は一回読んでみるといいフェレ。
ぼくこれ一番好き、一番好きです。みんなもげらげら笑いながら読んで一緒に謎の感動を持って帰りましょう。
Die a lie
これまでにない形式の作品だったのかと思うのですが、面白かったです。こういう作品が読めてしまうのは時代ですね……。アイキャッチが入ってたりするのが芸コマで好きです。
狐火
狼の冤罪
天才。いや知っていたが大した天才……!
Twitterで考案されていた時点で「二人称小説って何だよ!」となっていたのですが、現物を見てそーいうことかと得心。
シャペロモンが発表された直後にこういった作品を出してくるのは流石と言うべきか。一人称や三人称でキャラクターを区分する作品は数あれど、二人称でキャラ立てどころかパート分けも明確にしているとは。ファングモンをああしたキャラにしてくること自体がギミックということか。複数回読み返して何度でも味わって欲しい作品の一つ。
ぐらろこ
時には死後の話でも
組実(くみ)
銀色の風
『*The End of Prayers*』の世界に、もしも"雨"が降らなかったら……という、作者様直々のifの物語。
あまりに優しい「あったかもしれない世界」に、そして「何もなかったとしても」優しい登場人物達に、目頭が熱くなりました。
斜陽
「The End of Prayers」と同一カウントな気もしますが一つの短編として挙げさせて頂きたい。
いや言いたいことはエンダアアアアアアアイエエエエエで全て片付いてしまいますが、挿絵も相俟って鮮烈な印象を与える一作。サロンなので具体的なアレコレは割愛されていますが、う~ん、これは紳士、いや淑女か。
詳しくはPixvへGO!
ざだるおん
█怪異の御膳█
まさかまさかの使い魔オチ!
そう思わせといてからの自分はそもそも生き物でもなんでもないなんて怖い!短くて怖いお話なので良い👍🏻
キャットカーニバル
注文の多い料理店が元ネタ
猫デジモンで構成された危ないレストラン!
時刻を読むと刻々と迫る死!
でもご安心ください!主人公は死にません!
どうしようもない悪には暗黒デジモンをぶつけるんだ!!!
あまりの怖さにアナタの頬っぺも堕ちること間違いなし!!
ダイエット中?ならば当料理店にご来店を!
肉質の良いお客様は大歓迎でごさいます…
デジタル鉄道666
選択肢がフロンティアのあれじゃん!
つまり鉄道666に乗車した主人公は…
気軽にダークエリアに行ける様になったらアナタは行きたいと思いますか?
世界を愛せなかった救世主
まさかのオメガモンVSアポカリモンVSオグドモンというハチャメチャにヤバい組み合わせなのに話し合いで和解した…だと!?
ざだるおんさんのアポカリモンは何処までも優しく自己犠牲の塊のキャラクターなんですよね
オメガモンとアポカリモンは戦ってるイメージしかなかったんですが、仲良しになる展開もあってもいいですよね
パパと娘
子連れ狼ならぬ子連れデジモン
食べると言っときながら何だかんだ親バカなプルートモンとそんな彼を見守るユピテルモンの微笑ましいお話
やぁ!オイラ、ワイズモン
ハスターとワイズモン姿が似てるよね?
知識があるって素晴らしい!けれどそれが仇となってSAN値がゴッソリ削られるのがクトゥルフ神話TRPGの面白いところ
果たしてワイズモンは何処から狂っていったのか?もしかして最初から?
読んで確かめて見よう!
██よりオイラ、ワイズモンからお送りします
私たちは兄弟
Fa〇eの召喚システムが元ネタ
世界滅亡案件に必ず現れ皆を助けてくれる我らが最強オメガモン(モデルはサーヴァント、エミヤ)
召喚システムとは違いオメガモンはデジモンなので死亡するまで働かされ、死してもデジタマで復活するという何とも鬼畜の所業だ(己イグドラシル!)
アポカリモンは良い奴
オメガモンの理解者なのが珍しい
サノカタミミコ
短編集「ケモノガミ伝承」
連載扱いでもいい気もしましたが、表題にズバリ短編集と記載されていますので短編扱いで。
事実上のシリーズ化されておりますが、デジモンサヴァイブからこっちデジモン=古くから人間界に根付いた存在として描くおどろおどろしくも、一つ一つは短編である故にサクッと読める寓話や説話。それでいて「何が起こったのか?」「ここで言われているケモノガミとは果たして何モンなのか?」などを考えるのが非常に楽しい作品です。
感想にて予想を書いたら返信で答え合わせして頂けるのも楽しい!
ジャガモニウス三世
さよならウィッチェルニー
デジモン小説でありながらマジカルウィッチーズの世界観に主眼を置いた、奇跡も魔法もある素敵なお話。
たとえ景色が、住民が、何もかもが変わってしまったとしても、ちゃんと世界は美しいと気付かせてくれる、優しくあたたかな讃歌と言いたくなる名作です。
マジカルウィッチーズとデジモンをこんなに美しく橋渡しできるなんて。受賞されなかったのは、題材が公式的にアウトだったんだろうなぁ。
心の中の小さな頃の大切な思い出を大事にしてる部分がとても温かくなる名作です……! デジタルワールドの中でもとりわけ不思議なウィッチェルニーを、元ネタのマジカルウィッチーズの要素をふんだんに盛り込みとっても素敵な世界として描いた、優しい魔法のようなお話でした。
ワームモンのアーマー進化、何種類言える?
オタクはこういう、素のパワーは低いけれど多数の能力を付け替えて強敵に立ち向かうバトルものに弱いんや(クソデカ主語)
挫折から再起する主人公達がまず熱く、馬鹿にされがちな彼らにちゃんと理解者であり師匠がいてくれるのも気持ち良く、一見嫌な奴に見えた対戦相手にもネットならではの悩みがあり……と、見どころ盛り沢山。
気付けば一緒に彼らを応援して、自分も頑張ろうと前向きになれる素敵な作品です。
前作(?)「さよならウィッチェルニー」同様、まず作品タイトルから引き込まれる。ワームモンとのそのパートナーの在り方と作中世界での異質さを丁寧に描写した後、「あ、ボコボコにされる奴だ!」と確信できる程度に憎たらしい敵を用意しつつ、その敵もただ倒されるだけでなく感情移入させていく上手さに感服。前編後編で完結されていることが勿体無いような、ビシッと一発で決められているからこその読後の心地良さのような。
いわゆる敵キャラすら愛おしくなっちゃうの、ずるいです。
タマリリス
Digimon BloodLine
前後編に分かれていますが、おつコン作品ということで短編にて挙げさせて頂きます。
デジモンを人間と共に生きる者、人間を侵略する者あるいは人間に侵略される者、そういった生物ではなく純粋に電脳空間上に現れた特異な存在として“観察”していく物語。の〇太の創世日記的な神の視点からデジタルワールドを俯瞰し、それぞれに生まれた原始的なデジタル生命体がどのように生きていくのかを淡々と、それでいて次第に熱の入っていく作風はまさしく独自のものでありとても印象に残ります。勿論デジタルモンスターなのでネットワークに影響を与え、それが後半の物語の核となっていくのですが──。
おつコン、というよりノベコン投稿作品の中で格別に異彩を放っている物語であると感じました。
てるジノ坊主
間違いない Win - Win
マリンブルモンって、良いよね。
ナクル
ユーレイのはなし
お彼岸の時期の企画に投稿されたホラー短編。小学生の他愛ない学校の怪談から始まるオーソドックスな怪奇譚だと思っていた時期が私にもありました。
羽化石
如何にして人造電子世界に神話は生まれたか?
タイトルに偽り無し。多数の視点から垣間見た、神話のはじまりを巡る物語であると同時に、デジモンという存在と彼らの生を肯定するお話だったと思います。
誰かに助けられた、否、助かるきっかけを与えられたから、その誰かと同じように新しい誰かに手を差し伸べる。人はそれを愛と呼ぶのじゃ。
戦鬼、狂喜し夜霧の京にて蠕動す
作者様の世界観、いや、マタドゥルモン観を存分に味わえる作品のひとつ。
戦闘種族としてすら逸脱した戦の鬼、その半生を辿る物語。ドラクモンの教育に悪い部分はあるけれど多分読者はドラクモンではないのでセーフ。
Legend of ANUBIS
サロンに刻まれしこちらは伝説
極まる多忙が極めしパッション
冥府の神征くどこへ行く
現世で迷走ソウルの脱走
韻も職務も踏み倒せLet's go
This is the Legend
Legend of ANUBIS
断じてラッパーに対する偏見ではありませんが、作者は何かをキメているのかもしれないとしか思えない発想の一作。だがその狂気が熱狂となりフロアは常世と現世をまたぐ伝説を生んだ。
説明ェ不要! キミもグルービングなステップでヒップホップを愛するハートをムーヴしよう!
みんながアヌビモンと聞いて思い浮かぶのはどんなアヌビモンだい?格好いいアヌビモン?それとも神々しいアヌビモン?ここで見られるのは……伝説だ。さあ始まるぜ。Legend・of ・『ANUBIS』!
押忍!王子豆門進化塾!(限界執筆バージョン)
次から次へと繰り出されるテンポの良いギャグ描写に笑いっぱなしになりつつ、「デジモンはどんな姿にだって進化できる」というテーマと真摯に向き合ったアツい作品。
読み終わる頃には、きっとあなたもトノサママメモンが好きになる。
ノベコン版:砕壊ゴグマゴグ
ノベコンを機に加筆された、人とデジモンの淡く優しい、遠い日の恋物語。
欠片になってなお慕う相手。時を経てなお想う相手。物語の終わりには、きっと読者はタイトルの意味を噛み締める事でしょう。
よかった……ほんとうによかった……………一度ピリオドを打った物語がこうして数年越しに真の完結を迎えるの、ネット小説の良さだと思います。ぜひ、通常版から、読んでほしい。
初回版、ノベコン版の2つの結末を楽しめる!
そんなにブラストモンが好きなんですか……?
パラレル
さよならスカベンジャー
乾いた空気感がダイレクトに伝わってくる、ハードボイルドなお話。
言葉選びが秀逸で、アウトローだからこその矜持がある種鮮やかに描かれています。
復讐譚の終わりと、「これから」を感じさせる1体のデジモンの成長に想いを馳せずにはいられない名作短編です。
お彼岸の時期の企画に投稿された彼岸花よりサボテンが脳裏にちらつく短編。狙撃だけが上手くいかない野盗崩れのバルチャモンが死に場所を求めるように賞金首狩りに勤しむ理由とは……。
とにかく説明描写の執筆が苦手な私は、パラレル様の文章に毎度唸らされるばかりです。今回は読みやすい短編であるこちらを挙げさせて頂きました。
父さんな、デジモンで食っていこうと思うんだ
タイトルの時点でこれ一発で入賞狙えるだろと噴き出しそうになる名作。
タイトル通り中盤まではどこか抜けた父の描写に終始するも、突然の急展開を迎えたと思えば「最初から言えよ!!」な仰天ラストを迎える。終わってみれば主観となる女子高生が両親二人に振り回されただけのようにも思える。このまま少しボリュームアップしてライトノベル一冊分ぐらいの作品にしようぜ!!
抹消機構
デジモンである限り、そのデジモンの生き方からは逃れられない。そんなデジモンの生きざまが大好きです。
Missing a heart
神作です。
ノリの軽い異世界転生モノかと思いきや、ずるずると引き摺り込まれていく容赦ない世界の"一面"。
単品でも楽しめますが、作者様の長編作品を読んでいると、さらに打ちのめ……楽しめる逸品です。
年末に顕現したカミ作品。生と死の狭間の緊迫感、そしてある時を境に瞬く間に「変化」する視点、大変読み応えのある作品です!!!
X-Travelerファンに特におすすめ!!
ひーやん
デジモンナイトウェイ
自推となります。
こちらノベコン受賞をガチで狙ったので、落選という結果に涙を流しました。
デジモン作品といえば!という王道的な要素を取り入れた上で、人外×少女という好きな要素も詰め込んだ一作です。
初代のオマージュもチラホラと散りばめつつ、当時デジモン図鑑新顔だったサンドリモンも参戦しております。
最後まで読んでもらいたいという本音はさておき、せめて主人公であるオメカモンが進化するところまでは読んで貰いたいです。
デジモンデュエリング-再会と約束-
ブイレ
ひとつづきの空
フィニ
はあと
フィニさんの作品はその短さの中に切なさだったりやるせなさだったり、作品によっていろんな感情が詰め込まれているんですが、『はあと』は温かい感情がぎゅっと詰め込まれていてほっこりしちゃいました。
へりこにあん
デジモン研究者オサキのフォルダ大陸七日間渡航記
冒険ではなく、デジタルワールド研究のための渡航を題材にした作品。
デジモン達の生活圏がリアルに描かれていて、実際に研究記録に目を通している気分に浸れる、ある意味で「同じ世界にいる」ような気持ちを味わえます。
もちろん重い愛もある。違和感の魅せ方もやはり秀逸で、他の記録も読んでみたくなる作品です。
死んで花実は咲かぬれど
ペンデュラムZ発売記念のナイトメアソルジャーズ担当作品。恋物語として異質なスタートが後になってもどかしい意味を持つ一作。後半のダークナイトモン君の心中をお察しします。
マメモンにカーブは投げられない
男子校のノリをデジモンに置き換えつつ、野球と真摯に向き合った名作青春小説。変化球を軸にここまで物語を展開できるとは……。
あくまで人間ではない彼らの、人間の高校球児にも似た等身大の悩みに心動かされつつ、やっぱり人間ではない彼らの嗜好ににっこりできる、素敵な物語でした。
まさか、デジモンと「野球」を組み合わせて本気で考察した小説が現れるだなんて…。マメモン属が繰り広げる熱い野球と友情と如何にも男子学生な会話を見逃すな!!
partners
重い重いこんなのノベコン出して大丈夫か?と思いましたが、他の人のをちらほら見た今安心しておすすめできます。パートナー関係の色々を考えるような作品になってるつもりです。
マダラマゼラン一号
うさぎのはなし
詩を思わせるシンプルで洗練された文体で紡ぎ出される、赤い桜の舞い踊るお話。短いながらも、圧倒される事間違い無しです。
うさぎはきっと、今もそこにいるのでしょう。
「砂漠」
推薦文の意味がない推薦文で申し訳ないのですが、まず、読んでいただきたい。創作に関わる人は特に。
全ての創作と、それに関わった人々に対する讃歌。 どれだけ打ちのめされても、どれ程遠くにいってしまっても、砂漠に青葉が芽生えた瞬間が確かにあった事を思い出させてくれるお話です。
ステイション・ノーチラスに雪は降らない
【現在サロン非公開】
デジモンノベルコンペティション準グランプリ作品は二年以上前にここで生まれました。公式も認めた作品を挙げない訳にはいかない訳です。深海に降る白い雪のようなラブソングをぜひ。
雪と海と恋の美しい物語。文句無しの名作です。
千年くじらと嵐の季節
嵐が訪れ、そして去るまでのお話。
愛を得たからこそ少女が選んだ結末は、残酷で、哀しく、しかし優しいものなのかもしれません。
最後に訪れた静寂の中、風と雨に薙ぎ倒された世界を眺めて呆然と「BBA……」って呟いていこうな……。
デジモンレインボウズ
デジモンノベルコンペティションの入賞者の応募作の一つで、作者様曰く焦りが文に現れている一方で限界執筆の「熱」が籠っているというだけあって、個人的には題材的にウケそうだと安易に思っていたので、リミットとの兼ね合いでどう転んでいただろうかと思う一作でした。特区の名目の元、スマートシティ化された田舎町というちぐはぐな舞台で、少年が青い恐竜とお姉さんとの出会いから始まる自由研究の成果とは……。
Unknown:52.0MHz;
ここに記されていた物語は少しだけ遠いところに行ってしまいましたが、粋な足跡が残されているのです。
あの日の音楽に心を動かされた人は、是非こちらも訪れてみてください。
みなみ
七夕SS:☆飛び散れミルキーウェイ☆チキチキ搾乳レース 〜 その母乳は鉄錆の味
きみは タイトルで すべてを 察せるか
湯浅桐華
戦闘官交戦記録:B-3345
兎に角凄まじいのひとことに尽きる、デジモンを徹底的に脅威として描いたタイトル通りの戦闘記録。
フォーカスされているデジモンが普段善玉として登場する印象が強いだけに、その絶望感はひとしお。これが1万字以内の短編ってマ? というくらい読後の満足感が高い、良い意味でハイカロリー作品。
魔王型出現記録:CASE『暴食』
推しのデジモンに焦点を当てた企画の作品において、ベルゼブモンを推すに相応しいハードでダーティな世界観とアクション。敵対した時の化物じみた恐ろしさも愛あってのもの。……それはそれとして、武装があるとはいえ実質タイマンで奮闘している主席も化物なのではないかと。
小説でこれほどのガンアクションを書けるのか……!? と驚愕&戦慄する事間違いなしのアクション短編です。
魔王と呼ばれるに相応しい"暴食"の猛威と、その魔王に喰らいつく戦闘官の気高さ。ひとときも文字から目を離せない一作です。
人間舐めるなよ、化け物。
少年少女集団昏睡事件
番外編としての側面はあれど、タイトル通りの事件を追う刑事物としても完成度の高い作品。少年少女がデジタルワールドに行ったとして、残された人々や警察はどう動いてどのように真実に近づいていくのか。……そういうことを考えてみるのも一興。
少女は廃墟で夢を見る
ノベコン版も投稿されていましたが、言わずとしれたSalus~the Digital World~の精神的続編というか補完作品というべきか。
一人の少女の冒険物語をある種の走馬灯の如く流していき、そこでパートナーの出会いと成長、更に淡い想いを抱くことになる男の子との関わりを経て訪れる永遠の別離。そこで初めて明かされる少女の名前、それは遠い昔の作品に登場するも正体や存在がまるでわからなかったあの女性だった──!
まさしく待ち望んでいた作品であり、これぞ外伝! Salusで提示されていた人間界側の謎が6割ぐらい解けてしまったような。何よりもパートナーがあのデジモンだったと明かされたことで、実は十年近く前に提示されていた作者様の好きなデジモンすら伏線だったんかいいいいいいと衝撃を受ける奴でした。それはそうと新たに出てきた美咲の血って何だよ!?
恐らく全サロン作品の中で、読破直後にキエエエエエエエと奇声を上げた唯一の作品。同じく補完作品「少年少女集団昏睡事件」と並び、ベストオブザベストオブザベスト作品として掲げたい。
ユキサーン
混沌既決な平和のカタチ?
ちょうど新デジカが盛り上がり始めた頃に書かれたデジカ小説。
カードゲームを実際に文字で表現するのってめちゃくちゃ難しいと思いますが、カード界隈を軽妙な表現で記されているのがまず凄い。どこかトボけた雰囲気ながら読みやすく、あとデジタルワールドにもカードの転売屋おるんかいとか味覚が破綻してどっかの坂本真綾の声になってそうなアルファモンとかの小ネタが仕込まれており、読み返しやすくそれでいて楽しい話になっています。
てか、リリスモン小説としてこれスパッと出せるの天才なのでは。
一本の糸を辿って【おつコン2024】
ルツキ
鮮やかな毒に惹かれ
其処はきっとティル・ナ・ノーグ
大地の守護者と"バズ"を狙う絵描きという、なんだか不思議な組み合わせの2体の友情を描いた物語。
派生作品含めて基本的にみんないいデジモン達なので、話のテンポの良さも相まって、読んでいて笑顔になれるお話です。
エカキモンとディルビットモンとの心地よい掛け合いがとても素敵。『コレは…たぶんアバルの実。』もよろしくね!
紳士で格好いいディルビットモンさんとエカキモンの友情は見逃せない!スピンオフ漫画『コレは…たぶんアバルの実。』も必見!
From: The foot of the rainbow
クロスウォーズデジモンだらけ(+ボコモン)の村に生まれた三匹のお話。
幼年期と成長期、それと一応成熟期のみに絞った穏やかのようで、どこかトゲトゲした関係の彼らが最後にああした形で昇華されるのが心地良い。クロスウォーズは特殊な立ち位置のデジモンが多いですが、こうした形でしっかり使われることに感服致しました。そして最後のアイツが、実は別作品のアイツだったという形でミッシングリンク的に繋がる快感。一つの作品の良さが別作品もまた高める、これぞ創作!!
wB(わらび)
SCP-1064-EX「人間 世界への進出に中途半端に失敗した魔王 の話」
あまりに高い再現度に、SCP好きなら必ずニヤリとさせられる逸品。これは文句なしのKeterクラス。……いや、一応クラスは変更されてるんですが。
お馴染みのインタビューパートや被害パートがあるのも嬉しいところ。「デジモン小説ってこんなのもアリなのか」と思いたい方は、是非読んでみてほしいです。
涙草想(なだそうそう)
wBさんのザッソーモン美学が詰まった作品だと思います!劇的に世界を変えたり救ったりする力がある訳ではなく、しかしその粘り強さがじりじりと根や蔦を伸ばすように物語全体を覆って動かしていくような…… 登場する二人の魔王の描写もとても良いので皆様も是非……!
奴がプライズ
ご存知、サロンのデジモン競馬小説を代表する作品のひとつ。エッジの効いた怒涛のネタに、読み終わるまでずっと笑顔でいられます。
作者様の別の作品のキャラクターが登場しており、彼女のキレのあるツッコミを心ゆくまで楽しめます。
ちゃんとザッソーモン愛も感じる、作者様の欲張りハッピーセット。オススメです。
燃やせ雑草魂
【https://digimonsalon.wixsite.com/digimonsalon/top/dezimonchuang-zuo-saron/ran-yaseza-cao-hun 】
未だかつてこんなに熱く魅力的なザッソーモンがいただろうか。作者の愛が伝わる逸品。
bikkuriookiba
シャッコウモンを引き当てろ
イラスト・漫画作品
快晴
牛鬼の首
冒頭の挿絵とタイトルのおかげで覚悟ができる名作!
ジャガモニウス三世
ワームモンのアーマー進化、何種類言える? (後編)
あとがきに登場人物達のイラストが掲載されているんですが、3人ともそれぞれに可愛すぎる……!
組実(くみ)
斜陽
This is very beautiful picture. Very very beautiful. Novel mo taihen beautiful yakedo,syousai wo kataru to saron=no=soto nimo furete simaisou nanode,I am gentleman,picture no syoukai ni todomete okimasu. 訳:茜の挿したカノンさんの伏せがちな瞳と長いまつ毛が大変美しいイラストです。小説の雰囲気と相まって、惹き込まれてしまいます。
羽化石
▼ぬえがひがんからあなたをみている!
かむいちゃんも公爵さんもかわいいね……焼き芋おいしそうだね…… こんなにかわいい女の子とブギーモンの組み合わせが見られるのはここだけですよ奥さん。
フブユキ咲黒
ジャスティスヒーロー
これぞさくろん。というか当時は咲黒さん=パンダモンのイメージになっていました。
へりこにあん
ドレンチェリーを残さないで ep26
毎回ある表紙絵や挿絵がただでさえ素晴らしい物語に更に奥行きを与えてくれています。
この大賞を機に個人的一位を選ぼうとしたのですがとてもできず、とりあえず見返していたらep.26の表紙絵で膝に致命傷を受けた事をここにご報告します。
ルツキ
コレは…たぶんアバルの実。
『其処はきっとティル・ナ・ノーグ』と世界観を同じくする漫画作品です。
基本的にギャグ短編で、可愛くもパワフルなデジモン達にほっこりさせられます。
自薦です。ぶっちゃけ小説本編よりも力を入れているので、良かったら見てください!!
「わたし…やるわ!」
この言葉が世界を変えたと言われています。『其処はきっとティル・ナ・ノーグ』と合わせて読むのがおすすめ!
Atropos −α−
騙されたアアアアアアアアアアア!!
電子人理守護機関ラタトスク(へりこにあん)
DGOメインストーリー第2章『退廃斜陽都市 陽都』 電子人理守護機関ラタトスク(へりこにあん)
CMに始まり、毎話素晴らしいカットが入るので、是非イラストにも注目してご覧になってほしいです。
企画
Digimon/Granddracmon Order 主催:快晴
現在サロンの縮小に合わせてこちらでの活動を撤退していますが、様々な作品のキャラクターが一同に集う様は圧巻のひとことなので、パロディが許せる方はぜひ覗いてくださると嬉しいです。
参加者がそれぞれの執筆作のキャラクターにステータスを設定して持ちより、それぞれの作品のifとも呼べる「相違点」を舞台に、「相違点」たる歪みを正す戦いに挑む半ばお祭りのような企画。思えば、年が明けると10周年が見えてくる某ソシャゲのPVに喇叭という文字が出たのがきっかけという、胡乱極まる始まりでした。サロンの先にある舞台でもなんかみんなで頑張りましょうという願いを込めて。
サロンで大活躍の作者様によるクロスオーバー作品というのは皆様ご存知だと思いますので、別の特大セールスポイントをお伝えします。
組織の長がグランドラクモン様です。レギュラーキャラです。なんて素晴らしい……!
お忙しい中、集計お疲れ様でした。
「これ見て」に参加したのは初めてだったので、恐らく不備があったと思います。
※実際、短編だと思っていた作品が長編の方だったのを今知りました。
その節はお手数をおかけして申し訳ございません。