●概要、世界観
神社の娘で巫女の才能があった俗物女が古く妖怪じみた扱いをされてるデジモンの騒動に首を突っ込む。相方はカラテンモンにして占いの真似事で小遣い稼ぎと情報収集を兼ねさせる。
デジモンは古来から存在していたが、正確に認識・交流できる人間が少なく妖怪扱いされていた。高性能な携帯端末の普及などによりここ十年で目撃できる機会が増え、スマホのカメラ越しにノイズがかった姿ではあるが映るようになった。確たる実体のない存在のため、技などの影響は局所的な電波障害やかまいたちに近い余波程度に留まる。なお、余波でも人間を昏倒させるには十分。
●キャラ
・黒森皐月
主人公。神社の娘の高校生。血筋の影響でデジモンの声が聞こえる。カラテンモンの能力で心を読み、占い師の真似事をして小遣い稼ぎをしていた。表面上の取り繕いはできるが本性は俗物な性格でカラテンモンに心を覗かれては呆れられている。カラテンモンのことは黒いもやと声だけの存在としてではあるが、小学生の頃から認識していた。
・カルラ(カラテンモン)
昔から神社に居ついているデジモン。自分の声が聞こえる皐月の俗物さを気に入り、力を貸しつつちょっかいをかける。名前は迦楼羅天と聞き間違えたことから。
・保科火蓮
警察の若手エリート。黒森神社の占いの話を聞いて、探りを入れる形で接触する。ネタは割れてるのに皐月の占いを素直に信じる馬鹿。
・スターモン→スーパースターモン
保科の相方。カルラ曰く、こっちの頭がおかしくなりそうなほどの熱血漢。心を読まずとも、言葉を介さずとも、テレパシーに近い目力で熱意と意思を伝えてくる。実は騒動の首魁で保科を目力で操っていた。平和の推進を目指す熱血漢なのは本質だが押しつけがましく、スカウトを兼ねた試験だった。
・イビルモン
冒頭の相談者の悪夢騒ぎの首謀者。
・ナイトモン
闇討ち騒動の犯人。スターモンの催眠術で正義感を暴走させられていた。暴走状態にあるため心が読みにくい。
・内藤志希
地下アイドル。ナイトモンが勝手に主と慕ってご執心だった。かつてファン紛いの男に襲われた際にナイトモンに助けられたことがある。その際にぼんやりと見えた姿に対して発した感謝がナイトモンの忠義のトリガーになった。
●プロット
冒頭は皐月の占い。カルラの悟りで心を読みながらそれらしいアドバイスをする中で悪夢にうなされるとの相談を受ける。報酬をもらいながら住居を読心で看破。夜に寝込みを襲おうとしたイビルモンを待ち伏せして撃退。
翌日、神社に保科という警察官が来て、デジモンの存在を認知していることと、昨日のイビルモンの件を目撃したことを開示し、別件の捜査協力を依頼される。ある地下アイドル――内藤志希の周辺で起こる闇討騒動について、犯人がデジモンである前提で調べるために力を貸してほしいとのこと。最初はストーカー被害の加害者で、次第にスタッフやマネージャー、素性を知らない隣人にまで被害が出た。
犯人は志希に執着するナイトモン。戦闘にもつれ込み、なぜか悟りが有効に効きづらいナイトモン相手に、カルラは苦戦しながらも制圧することに成功。
事件解決の間際、スターモンがスカウトを兼ねた試験という体の自作自演であることを看破。スーパースターモンに進化して勧誘を続けてくるが、押しつけがましい正義感に辟易していたと一蹴して撃破。保科の洗脳を解除し、本当に事件解決。
●書けなかった言い訳
そもそもナイトモンを出すこと以外、警察との協力パートの展開が何一つ思い浮かんでなかったし、なんなら志希の名前も体裁整えるために後から考えました。
あと、実際に投稿した作品の狂言回しとキャラの方向性が若干被りそうだった。
【嘘言】
大変面白く読ませて頂きました! 夏P(ナッピー)です。
そうかサヴァイブ発売してからもう二年か……それはそうと、巫女の血を引く女子高生とカルラ(カラテンモン)だとぉ!? ふざけるなぁぁぁぁぁ貴様のような者がラクスの名を騙るなど百万回殺してもこの罪は消えぬぅぅぅぅ!! そりゃ究極体ヴァロドゥルモンになるわけだぁ! 火の鳥黎明編に出てくるイサハヤ宜しく日本書紀における金鵄、つまり我が国の起源を導いた奴ですからねアレ。
スーパースターモンが既に徹底的な正義だった。敗北者煽りしそう。sいかし最初の事件で単なる巻き込まれた被害者寄りでむしろヒロインこっちなのではぐらいまであった志希サンがリン・トギベの如く豹変して敵に回ってくるとは。ナイトモンはそりゃデータ種、忠節を向けた相手次第で如何様にも染まる者とはいえ、まさかあんなことに。
保科さんは有能(※面白キャラとして)なので、今後も面白おかしく時に真面目に頑張って頂きたい。超巡先輩にいるなこんな感じの優秀なのにズレたエリート。
それでは今回はこの辺りで【嘘言】とさせて頂きます。
【嘘言】
大変面白く読ませていただきました!
パラレルさんらしい詳細な背景描写がミステリのじっとりと嫌な感じを演出してくれて最高でした。
一つ一つの事件のクオリティやキャラの掛け合いが面白くて中弛みもなく、一気に読めてしまいました。
スターモン、味方なんだけどなんかちょっとうざさや意味不明さがライン超えてないかなぁ、パラレルさんらしくないなぁと思っていましたが、正体を表すところでそこまで意図的だったんだ!と思わず震えました。仲間が実は黒幕展開は仲間として好感度稼ぎ過ぎてると、なんで倒さなきゃいけないんだ……ともなりがちですからね。うざいけど悪いやつじゃないからまぁ……からの、うざいし悪いやつじゃねぇか!殴れ殴れ!と手のひらを返させる流れの上手いのなんの。
ミスリードにもまんまと私引っかかってました。ドレのこに事件提供してくれません?
ではでは、この度は企画参加していただき本当にありがとうございました!