はじめに
こちらの小説は、拙作『デジモンプレセデント』の最終回後のお話となっています。
『デジモンプレセデント』に登場する人物やキーワードを読者が知っている前提でお話が展開しますので、その点は、初めにご留意いただけると助かります。
それでもOKという方は、よろしければ、『前例』のその後の物語に、どうかお付き合い頂ければ幸いです。
以下、本編です。
*
思わず顔をしかめてしまうような、吐き気の込み上げる汚泥の臭いでもしてくれれば。そうすればボクは、どれだけ救われた事だろう。
足元をひやりと濡らすその感覚は、幼い頃両親に連れられて遊びに行った遠浅の海の感覚にも似ていて、実際に、あの子が進化前も進化後も海の生き物の姿を模していたからか。その液体からは、幽かに潮の香りがした。
空になった金属の寝台の上にはあの子のデジコアすら残されておらず、本来デジモンの死を視覚的にボクらに叩きつける筈の粒子化の兆候は、いつまで経っても、足元の液体には訪れてはくれなかった。
だから、理解する。
理解するしか無かった。
同じ失敗だとしても、身体を維持しきれずレアモンに進化しただとか、そういう訳じゃ無くて。
あの子は――ボクのパートナーは、溶けて。
デジコアすらも、残らなかったのだ。
*
デジモンプレセデントスピンオフ
Episode マカド ユキトシ ‐ 2 or 0
*
「くちゅん」
自分のくしゃみで目を覚ましたボクを、カジカPが車の助手席から信じられない物を見るような眼で見つめていた。
ボク的にはフローラモンさんのせいで割とよくある目覚めの瞬間なのだけれど、やっぱり、世間的には珍しいのだろうか、くしゃみで起床。
「……なんでそんなやたら品の有るくしゃみがあんたから出てくるんだよ」
「あっ、そっち? いやぁ、でも心外だねカジカP。その言い方だと、普段のぼくの品性がカンザキさんに疑われちゃうじゃないか!」
「疑うまでも無く信用してないぞ元テロリスト」
カジカPが何かを言い出す前に、運転席からそんな一言が飛んでくる。
言葉選びの割に語調に棘は無く、むしろ軽口といった調子で台詞を吐き出しているのは甘崎鋭一――今回の仕事をボクに押し付けてきた、ボクの担当してくれている保護司だ。
僕よりずっと年上(とはいっても、保護司としては若い方なんだそうだけれど)なクセに、早くに引退したイケメン俳優がいいカンジに歳を重ねた姿だと言っても結構な割合で信じてもらえそうな程顔の良いおじさんだ。さっきの話じゃないけれど、かけている眼鏡や着ている服、今こうやって乗せてもらっている車にしたって、品と言うか、センスがある。
なんか、カジカPの親戚らしいのだけれど。君の家はアレか、こういう、何かと突出した人種が生まれやすい家系なのか。
「ま、俺の車にでかいくしゃみで汚い唾飛ばさなかった事自体は褒めてやる。……だがそれ以前に」
と、今度は若干の棘を含めて、カンザキさんの意識がボクから移動した。
ボクの隣--シートベルトだけは行儀よく装着して、ツンすました表情で席に腰かけている、鮮やかな花のデジモンへと。
「パートナーのしつけはちゃんとしとけ。こんな狭い社内で花粉、出させるな」
「ふん、ぼくがマカド以外に花粉を吸わせるなんて、そんなヘマするもんか」
ぷい、と。
便宜上ボクの現パートナーであるフローラモンさん――元々は、ピノッキモンだった――は、気を悪くした様子を隠すでもなく、顔を窓の方へと逸らす。
「大体、もうすぐ着くのにマヌケ面で寝てるコイツが悪いんだ。ぼくは起こしてやったんだぞ? ぼくがいないと、コイツはホントにダメなヤツだからな!」
言ってる事の傍若無人っぷりはすごいのだけれど、なのにどことなく、言葉の奥にはかつての姿と重なる部分が少しだけあって。ボクは思わず笑ってしまう。
すぐさまそれを察したのか、単純に窓ガラスに反射していたのか。振り向いたフローラモンさんが「なに笑ってるんだ」と目を吊り上げたものだから、今度は僕が、窓の外へと視線を逸らす羽目になったのだけれど。
しかし……ああ、「元テロリスト」。
その肩書は、少なくともあの研究所では、デジモン嫌いを極め過ぎたハタシマさんだけのモノだった筈なのだけれど。
でもキョウヤマ先生に加担したばっかりに、世間一般で見ればまあ、ボクも、ボクとハタシマさん以外のあの場に居た人達もみんな、そういうモノという事になってしまっているらしい。
仕方の無い事だし、この期に及んでボク自身は、あの頃を振り返ってもなんら後悔は湧いてこないのだけれど。
でも、ハタシマさんと同類にされるのは普通に嫌だなぁ。
……なんて思いながら顔を上げれば、緑の葉の隙間からいくつもの橙色が覗く蜜柑畑の向こうに、空じゃない青色が
海が、見え始めていて。
「……」
窓を開けたら、もうそろそろ。
潮の香りが、するのだろうか。
あの日、研究室で嗅いだのと同じような。
*
どうしてボクとフローラモンさんがカジカPやカンザキさんと一緒に海に行くはめになったのか。
事の始まりは、数日前にまで遡る。
「社会奉仕の一環だと思って手伝え」
自分でも解る程度には渋い顔をしていたボクを、それでも逃がさないようにカンザキさんが、一言。
出かけたと思ったらカジカPを連れて帰ってきたものだから何事かと思ったのだけれど、『音楽クリエイターと歌姫』であると同時に『水の闘士とそのパートナー』でもあるカジカPと彼のパートナーのオタマモン経由でやって来る仕事など、はっきり言って厄介事以外の何物である筈も無く。
「そりゃ、新種のデジモンってハナシはそそられるけどさぁ」
場所は和歌山県某所の海水浴場。
突如海の中から誰も見た事の無いデジモンが出現し、暴れまわったらしい。
時間帯の関係か、単純な幸運か。地元の一般人や観光客に目立った被害が出る事は無かったものの、応戦した現地のデジモン研究者のパートナー1体が、不幸にも犠牲になってしまったのだそうだ。
彼は自分の命と引き換えにその場からは件のデジモンを追い払ったというが、リアルワールドから撤退させたわけでも無し、ましてや消滅させられたのは彼の方なのだ。現地の人間・デジモンは、今も不安にさらされているのだろう。
「そういうワケだから、ゲコ達に白羽の矢が立ったのゲコよ」
「まあ普通海に逃げられたらどうしようもあらへんからの。水中の痕跡を辿るやなんて、よっぽどやないとでけへんさかい。……そ、例えばウチみたいな、水の闘士でもない限りはな」
とまあ、ようはそういうワケだ。
古代十闘士・エンシェントマーメイモン。ネットの海の守護神であるが故にデジタルワールドの海域であればまるで手足のように操る事が出来たという、水棲デジモン達の祖。
その途方も無い力を癇癪で行使して島一つ消し飛ばした事があるとか無いとかいう激情家の直系こそが、カジカPのオタマモンが纏う水のスピリットの闘士なのだ。
原初の究極体には及ばずとも、きっと彼女達には、現代の一般的なデジモンにとっての不可能を、可能にしてしまえる力があるのだろう。
だから、それは解る。
どうしてカジカP達が駆り出されているかについては、よーく解る。
問題は、どうして彼らの付き添いとして、ボクが事態に巻き込まれようとしているのか。なのだけれど。
「「調査に協力してくれるなら、水棲デジモンの専門家も連れてきてほしい」っつーのが向こうからの要望だ。……お前、専門はそっちだったろう」
「……」
いや、
うん、
まあ、
そんな事だろうとは、思ったけれど。
「それこそ、他に適任がいるでしょ。ほら、カジカP。君のフィアンセの上司とかさ」
カジカPが盛大に噴き出す。
君達、付き合ってもう3年くらいになるんじゃなかったっけ。まだそんな初々しい反応するのかい?
「まっ、まっ、まっ!! まだそういう感じじゃないから!?」
「結婚を前提に付き合ってる気は無いんだ、キミは。へぇ」
「あっ、いやそういう訳じゃっ! けしてそういう訳じゃッ!! 俺もリューカちゃんも今はまだ仕事に打ち込みたいって感じだからってだけでけして軽い気持ちで付き合ってるってわけじゃないっ、ないんですよ!?」
ここまでわかりやすいくらいテンパっている人も中々見ないよなとカジカPの真っ赤な顔を観察するボクの頭に、不意に衝撃が走った。
いや、まあ衝撃とは言っても大したものではない。ぺち、と軽い何かが、振り下ろされたような感覚。
カジカPのミューズは彼の足元で前脚を軽く竦めているし、カンザキさんは「若者をあんまりからかうんじゃねえ」とでも言いたげな視線だが目の前で腕組みをして立っているだけ。
と、なると。
……なんて、答え合わせをするよりも前に、ぺた、と根っこの脚でボクの前へと降り立つ影が一つ。
部屋の奥で遊んでいた筈のフローラモンさんだ。
「ほら、マカドの無駄話は止めてやったぞ。さっさと続きを話せカジカ」
「お、おう。フローラモン。元気そうで何より……」
「? どうしたフローラモン。さっきまで面倒臭くて仕方ないって顔してた癖に。えらく食いつくじゃねえか」
「うるさいなぁ。マカドが駆り出されるならぼくもついて行かなきゃだから、わざわざ聞きに来てやったんだぞ。ほら、早く」
そう言ってカジカPを急かすフローラモンの声は、妙に弾んでいる。
面子から何かを察したのか、しかめっ面でそそくさと引っ込んでいったデジモンと同じ個体だとは思えないような変わりようだ。
とはいえ話がスムーズに進むならそれに越した事は無いと判断したのだろう。今度はカジカPに代わって、オタマモンが口を開いた。
「もちろん、ゲコ達は先にカンナさんに声をかけたゲコ。でもカンナさんは今、次の学会の準備でとっても忙しいのゲコ」
「それに、ウンノ教授はデジモンの進化分野においては今や日本有数の研究家ではあるが、水棲デジモンのみに的を絞った時までそうかと聞かれれば、そうじゃない」
キョウヤマ先生のご子息のデータを使っているとかいう義手をひらひらと振りながら、あっけらかんと「アタシより詳しい奴なんていくらでもいるだろうさ」と答えるウンノ先生の姿が、話からだけでも想像できる。
本人には謙遜のつもりも無いのだろう。……頭脳に加え、単純な『戦力』として数えれば多少畑違いだとしてもあの人ほど心強い人材もそうそう居ないと思うのだが、でもまあ、忙しいなら致し方ない。
そしてウンノ先生が学会で忙しいなら、他のほとんどのデジモン学者だって学会に向けて忙しくしている訳で。
だから、当然この先一生デジモン学会からもお呼びがかかる筈の無い、しかし辛うじて昔取った杵柄だけはある暇人のボクにお鉢が回って来た、と。
明快な流れだ。自業自得とはいえ、少し悲しくなる。
なんて、僅かに遠いところを見る僕の傍ら。
ふん、と、フローラモンが、鼻を鳴らした。
「カンナの事情なんて知ったこっちゃないけど。ま、どうしてもって言うならぼくは行ってやってもいい」
「フローラモンさん?」
いやに乗り気なフローラモンさんに疑問符を投げかけると、彼は黙っていろと言わんばかりに、ぺちん、とボクの脛を腕の先にある花弁で叩いた。
「パートナーとはいえ毎日コイツみたいな阿呆と家で2人っきりだと、ホントに気が滅入るんだ。たまには他所の空気ぐらい吸わせてもらわないと、いくらぼくでもしおれちゃいそうだもの」
肩を竦めつつ、しかしどこか期待に満ちた、うずうずとした立ち振る舞いを前に、ボクはようやくピンと来た。
他所の空気--潮風の香り。
「ああ、なるほどなるほど、わかったぞ! フローラモンさんってば、海に行きたいんだね!」
顔を覆う花弁と同じくらい頭部を真っ赤にしながら、フローラモンさんは先ほどよりも力を込めて、ボクの脚を何度か叩くのだった。
*
とまあ、フローラモンさんたっての希望となれば、ボクの方もいよいよ断る訳にはいかず、車でおよそ3時間。ボク達は県を跨いで、いくつかの蜜柑畑を通り抜け。件の海水浴場へとやって来た。
ちょっとした林に囲われた駐車場はカンザキさんの愛車以外に車は一台も停まっておらず、隣接しているシャワールーム兼脱衣所に至っては、入り口をテープで封鎖しているような有様だ。この分だと、海の家などとても営業していないだろう。
平日とはいえ、時期的には夏休みの真っただ中。今回の事件は、海水浴場にとっても大きな打撃に違いあるまい。
「なんだ、思ってたよりずーっとヘンピなところだな」
「仕方ねぇだろう。……危険なデジモンがうろついてるかもしれねぇんだ。あんまりはしゃいでくれるなよフローラモン」
「ふん! わかってるよ。ぼくをマカドと一緒にするな!」
「うーん、ボクは今のところ至って大人しくしてるんだけどなぁー?」
どうだか、とでも言いたげな視線が2つ程。
やはりパートナー同士、考える事も似たり寄ったりなのだろう。新種のデジモンを前にボクがテンションをぶち上げない訳が無いとでも言いたげな目を、カジカPとオタマモンはこちらに向けていた。
まあ、
否定はしないけれども。
……でも、今は。
潮の匂いがきついなぁって、そっちの方が、気になっているところだ。
と、
「あっ、おーい! お疲れ様です!」
女性の声と共に、ぱたぱたとアスファルトを蹴るビーチサンダルの音。
一斉に振り返ると、白衣姿で比較的背の高い女性が、短い髪をふわふわと揺らしながらこちらに走って来るところだった。
「ごめんなさい、私ったら逆方向に居たみたいで……お待たせしてしまったんじゃないですか?」
「いいや、今着いたところだよ。むしろ悪いね、迎えに来てもらっちまって」
こんな時に、と、付け加えるカンザキさんに、女性は首を横に振って力無く微笑んだ。
「いえ、無理をお願いしたのは私の方なので」
女性が今度はボクやカジカPの方へと向き直って、頭を下げる。
「初めまして。この町で水棲デジモンの研究をしている笹原優海(ササハラ ユウミ)です」
顔を上げた頃には、既に彼女--ササハラは笑顔の種類を変えていて。それを見た途端、奇妙な感覚がボクの脳裏を通り過ぎていったような気がした。
これは――
「ササハラさん」
「?」
「ほんとのほんとに、初めまして? ボク達、前に会った事無い?」
奇妙な感覚――既視感の正体を探ろうとしたボクの足を、次の瞬間、フローラモンさんがまた叩いた。
「はじめましてって言ってるだろう? お前、ホントに人の話を聞かないな!」
声を張り上げるフローラモンさんを、ササハラがふいに一瞥する。彼女はまるで、今初めてフローラモンさんを視界に入れたかのように見えた。
「……どう、でしょう」
首をかしげがてら、彼女は視線をボクへと戻す。
「研究分野は同じですから、もしかしたら、どこかでお会いした事があったのかも」
「でしょでしょ? ほら、ササハラさんだってこう言ってる」
「おいササハラ、コイツに無理に話合わせなくていいぞ。すぐに調子に乗るからな」
「馬門志年さん、ですよね」
ササハラは引き続き、じっと、ボクを見据えている。
当然、カンザキさんが伝えているのだろう。そうでなくとも。本当に初対面だとしても。ボクの名前は、悪い意味で全国に知れ渡っている訳で。
だというのに、少なくとも今のところ。ササハラの瞳に、犯罪者としてのボクに対する侮蔑は含まれていないように見えて。
「お力添え、ありがとうございます。短い間だとは思いますが、どうかよろしくお願いしますね」
「あれあれあれあれ? いいのぉ? ボクってば一応元テロリストだよ? チェンジ! ぐらいの事言ってくれても、別に気にしないんだけど」
「いえ、そんな。……全く気にしていない、と言えば嘘にはなりますが、でも見ての通りの田舎町なので、同じ分野の方とじっくりお話できる機会は久しぶりでして……。来てもらえただけでも、本当に嬉しいんです」
「おいササハラ、そいつサボりたいだけだぞ。一々相手するなって。後が面倒なんだから」
暴力行為は伴わずとも若干痛いところを突いてくるフローラモンさんには構わずに、ササハラはこちらに手を差し出す。
……久々過ぎて、見かねたカンザキさんに小突かれるまで。握手を促されているのだとボクは気付けなかった。
慌てて手を握り返す。
背は高い方だけれど、手の平は小さいんだなと、そんな事を考えたりした。
「ええっと、それから」
軽い会釈と共にどちらともなく手を解いた後、ササハラは眼鏡のブリッジをくい、と持ち上げたかと思うと、次にカジカP達の方へと身体を向ける。
心なしか、声のトーンが一段階上がっているような。
「カジカさんと、オタマモンさんですよね」
「っす。本名は鹿賀颯也なんで、好きな方で呼んで下さい」
「ゲコ」
「えっと、ではカガさん。オタマモンさん。……あの『水のスピリット』のカガさんとオタマモンさんですよね!?」
「え、あ、ハイ。その」
「せやで。ほんでもってウチがその『水のスピリット』や」
「!? 今の、今のもしかして、『水のスピリット』の声ですか? 声だったりします!?」
「ゲ、ゲコ」
「あの、その、ちょっと見せてもらう事とかって――」
ふう、と、ボクの傍らでカンザキさんが息を吐く。
彼がササハラに向けた眼差しには、若干の憐みが混じっていた。
「お前に言うのも何だが、まあ、大目に見てやってくれ。パートナーを失くしたばかりだ。無理にテンション上げてかないと、気力が持たないんだろう」
「……」
お前に言うのも、とは言ったけれど。
カンザキさんが彼女に重ねているのは、他ならぬ過去のボクの影なのだろう。
反省の色が見えない。胸糞悪い人でなし。パートナー殺しの狂人。マッドサイエンティスト。……キョウヤマ先生のところに居た時に思い立ってエゴサしてみたら、散々な言いようが当時の記事から掘り返せたっけか。
まあ、全部事実だし。
仕方が無いんだけど。
「って事は、彼女のパートナーが、その新種のデジモンにやられちゃったっていう」
思考を逸らすためにカンザキさんの発言に沿う。
言い方を選べ、と咎めつつ、カンザキさんは、内容自体は否定しなかった。
ササハラは相変わらず、きらきらと目を輝かせながらオタマモンとカジカPのデジヴァイスに視線を行ったり来たりさせている。
「だとしても」
ふん、と。またフローラモンさんが鼻を鳴らした。
「ぼくはあいつ、嫌いだな。礼儀がなっていないんだもの」
「お前に言われたか無いと思うぞ」とフローラモンさんを軽く咎めるカンザキさんの低い声はもちろん聞こえているのだけれど、ボクの耳はふと、波の音が近いなと。寄せては返すその音にばかり、傾き始めていた。
こんな音の中を、あの子と一緒に駆けて行った事もあったっけか。
遅ればせながら拝見、読了しました報告です。
プレセデント本編の完結から・・・いえ、結構覚えてる!覚えていますとも!!
マカド氏が主人公ということで、どうも一部のファンから絶大な人気があるとかないとか・・・
しかし、今回は大出世でしたね。
失礼ながら、本編主役勢の仲間になるとも思っていなかったもので。
ハイテンションで喋くりまくるところは結構好きです。
周囲からは迷惑がられていましたね^^;
ピノッキモンの生まれ変わりがパートナーだったこともあり、氷の闘士的な活躍はお預けかと思った終盤、マリンキメラモンと対峙するフロスベルグモン!!
トロピアモン含め、最近のデジモンを積極的に取り入れていて尊敬します。
(というのも自分、最新事情はゴーストゲームに食らいつくのが精いっぱいになってきまして・・・おじさんになったものです。)
そうそう、リューカはチラっと出てくる程度で良かったと思います。
マカドが主役なのに、リューカが大活躍だと霞む霞む!
デーモンとの絡みはなんだか見てみたい気もしました。
欲を言えば、カジカとオタマモンのトリッキーなファインプレーも見たかったんですが、今回は頼れる(?)お兄さんポジでしたね。
#カジカもげろ
あとでツイートしておきます^^
今後も快晴さんの創作活動を楽しみにしています
(おっと、なんだかやべぇマッシュモンのお話も拝見せねば!)